2024年2月9日(金)
自分のタイプの見つけ方①タイプ1とその他のタイプの見分け方
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タイプ1で迷っている人へのタイプ判定のヒント

他人のタイプ人のタイプを見分けるというのではなくて
自分のタイプで迷ってらっしゃる方のヒントになるような内容です。

自分のタイプで、たとえばタイプ1か、タイプ3かなど、迷いがある時のタイプの見分け方になります。

タイプ1:完璧さを求める人
タイプ1はその思考・感情・本能の3つのセンターのうちでは本能センターのタイプです。
本能は、腹のエネルギーですね。タイプ1と同じくタイプ8、タイプ9が本能センターのタイプです。タイプ2、3、4は感情センター、タイプ5、6、7は思考センターです。

タイプ1完璧を求める人か、タイプ2人を助ける人か?
では、タイプ1タイプ2について比べてみます。タイプ1は真面目で責任感の強い人、努力家です。自分はそのタイプ1か、タイプ2かもしれない。どっちだろうって悩む人もいるかもしれませんね。

タイプ1の人は、繰り返しますが、真面目で非常に責任感が強い、信頼できる人で、コツコツ努力する人。そして、非常に自律的ですが、同時に協調性もある人です。タイプ2の人も協調性がありますね。自分勝手なことはしちゃいけない、周りの人のためを思って、気を使って行動する。

確かに、少し似たところはあると感じられるかもしれません。

タイプ1の場合は自分に厳しいと同時に、周りの人に対してもわりあい厳しい見方をします。自分自身にたいしても、他人にたいしても、至らない点とか、欠点に目が向きやすいところがあります。

タイプ2の人はどうかというと、周りの人が何を必要としているかに意識が向きやすいです。優しく人に寄り添う人です。タイプ1の場合は、きちんとしようと、例えば家族に対して、タイプ1はわりと厳しい、うるさく「こうするべき」と注意する。社会的な礼儀などにうるさい人もいるかもしれません。

でもタイプ2の人はどちらかというと家族には甘い。家族のお世話をする、身内の人に対しても、身の回りの世話を焼いてしまうでしょう。

タイプ1であれば、腹の底から怒りがわいてくる。その怒りを自分では抑えようとします。怒りを抑えようとするので、イライラします。

そして、イライラすると、たとえば家の中を徹底的に片付けようとしたり、仕事などでも人には任せられない、全部自分がやらなければだめだ!となる。

タイプ2の人はやっぱり周りの人のために行動している。小さい会社の社長でも、タイプ2だと、オフィスの掃除を自分でしたりするのは、イライラからくるものではありません。みんなにお土産を買ってきて、とくに甘いものなど配るのはタイプ2の傾向ですね。
タイプ1の人は食べることに対してもわりあいストイックなところがあります。

長引く会議の時、どこかに出かけた時など、周りの人のために、みんなお腹空いていないか、疲れてないかなとか、そういうことを気遣って飴玉を配ったり、お昼のお弁当の手配をしようとするのはタイプ2の傾向です。

タイプ1は「がまん」ということが基本にあります。もうちょっと我慢しよう。みんな頑張っていると。タイプ1は禁欲的なところがあります。

タイプ1完璧を求める人か、タイプ3目標を達成する人か?
では、次に、タイプ1か3で迷う場合。この2つのタイプで迷う人も、意外にいるものです。どちらも、行動する時に自分の感情を表に出さない傾向があります。問題解決に当たっては、感情的にならず理性的であろうとし、一定の秩序にしがたい、問題を処理していこうとする合理的な構えを持っています。

そこから、タイプ1の人が自分は目標達成型のタイプ3かもしれないと思い、またタイプ3の人が自分をタイプ1かもしれないと思うことがあります。

違いは、基準です。タイプ1の人の基準は、何が正しいか正しくないか、間違ったことをしてはいけないということです。これに対して、タイプ3は、目標を達成する人で、目標に向かって効率よく物事を成し遂げようとします。正しいか正しくないかには、あまり比重を置いていません。

努力の仕方が違います。タイプ1はコツコツ努力します。過程、プロセスを大事にします。細かい間違いも訂正し、完璧に仕上げようとします。だから、物事を成し遂げるのに時間がかかります。粘り強さ、忍耐力があります。

その一方、タイプ3は、効率よく物事を成し遂げようとします。テキパキ物事をやっていけます。正確さよりも、結果を出すことが重要です。

タイプ1は、自分のしたことについて反省し、後悔することもあります。タイプ3の場合は、失敗は次の成功への道とみなすでしょう。ネガティブな感情や結果に、長く感情的にとらわれることはなく、次の行動へと向かうでしょう。反省はあまりしないかもしれません。

タイプ3は人にほめられたい気持ちがあります。人をほめることもできます。自分の価値を認めてほしい、高く評価してほしい人です。基本的には、人に好かれたい人です。タイプ1の場合は、あまりそういうところは見受けられません。人をほめるときも「ほめなければならない」という「ねばならない」が入るので、どこか教師が生徒をほめているような感じになりがちです。






タイプ1完璧を求める人か、タイプ4個性を求める人か?
では、タイプ1タイプ4で迷っている場合。タイプ4は個性を求める人です。タイプ1の方が、自分のタイプを探しているとき、タイプ4と思うことはわりとよくあるものです。

両者は図の上で線でつながっているタイプです。内側の線の結びつきについては、統合と分裂の方向と呼ばれ、統合の方向は、そのタイプのリラックス時の内面を表し、分裂の方向はストレス時の内面をあらわします。

完璧を求めてきちんきちんとしているタイプ1の人が、何らかのストレスを持続的に受けているような場合、人を非難したくなり人を責めたくなることもありますが、自分で自分の至らなさを思い、反省や後悔が強くなり、自分を責めることもあります。自分に対して批判の目を向けてしまうのです。そこから、気分が抑うつ的になり、落ち込むことがあります。
そのような心理状態の時、タイプ1の人は自分をタイプ4とみなすことがあります。

また、タイプ1で音楽や文学、映画、何らか芸術的なジャンルに興味があり、趣味を持っている人の場合、それが自分をタイプ4とみなすことにもつながっています。例えば、絵が好きで絵心があるからといって、それがタイプ4とみなす根拠にはならないのですが、タイプ1に限らず、自分をタイプ4とみなす人はいます。タイプ4の表現は、繊細な感情表現であり、“自己”表現になっています。

“自分探し”をはじめ、エニアグラムに出会った場合、タイプ1に限らず、どのような人であれ、多少内向したところがあります。自分のそれまでの生き方で、どこか生きにくいと感じるところがあるから、自己理解を深めたいと思い、何かのきっかけでエニアグラムに出会う。
そのときは、タイプ1の場合、タイプ4と見誤ることがあるということです。

タイプ4の場合は感情の揺らぎが大きく、行動が気分に左右されることがあります。しかし、タイプ1は決めたことはきちんとやる、やるべきことはやる、というタイプです。

「こうするべき」「これが正しい」という基準があるのがタイプ1です。その基準に従おうとするし、人や物事は平等公平であることを重んじるのがタイプ1です。

タイプ1は、誰かが規律を乱したり、弱音を吐くと、「みんながんばっている」とか、「みんな我慢している」「あなただけ特別というわけにはいかない」というかもしれません。平等公平ということを重んじます。「わがままは許されない」のです。そして自分に厳しく、周りの人にも厳しくなりがちです。

それに対して、タイプ4の個性を求める人は、自分はほかの人とは違う、どこか特別なところがあると思っています。集団行動は苦手で、人に合わせるということはしないでしょう。自分を特別と感じている人には、協調性はあまりないでしょう。そこがタイプ1と違うところです。タイプ4はきわめて個人主義的です。

タイプ1完璧を求める人か、タイプ5観察する人か?
タイプ1完璧さを求める人とタイプ5の観察する人。タイプ5の人からすると、タイプ1と見誤ることは少ないでしょう。タイプ5は内向的、遊離型の人です。
しかし、誰でもそうですが、自分を振り返ったとき、自分の内面に意識を向けるとき、それは内向している状態ですから、自分を内向的なタイプと思うことは、どんなタイプであれ、ありえます。

タイプ1の人は理性的であろうとする人ですから、そして「あなたはどう考えますか?」と問われたら、「自分はこう思う」と“自分の考え”を述べるでしょう。
しかし、タイプ1の人の基準は、論理的にどのような可能性があるかではなく、また、周りの世界がどうなっているのかを観察したところからくるものではなく、「これが正しい」という基準があり、それは経験から来たものかもしれないし、何等か信念のようなものかもしれない、わけです。

タイプ5の人は、「あなたの意見を言ってください」と言われても、すぐには答えないかもしれません。「考えてみなければわからない」「考えてみなければ答えは出せない」というふうに思います。タイプ1の意見は、わりあい強いもので、その意見、ないしは自分では「考え」と呼ぶところのものについてのこだわりがあります。

タイプ5の場合は、その考えを絶対とはみなさず、論理的な思考のプロセスをたどり、趣味レーションしたり、仮説を立てるなどして、結論への道を探ります。思考は時間がかかります。

会議などで、「あなたの意見を聞かせてください」と聞かれ、すぐに自分はこう思うという意見をはっきり言えるなら、タイプ1かタイプ5かで迷っている人は、おそらくタイプ5ではなく、タイプ1でしょう。

繰り返しになりますが、思考は仮説を立てたり、いろんな可能性について検討し、プロセスをたどっていくので、時間がかかります。

強い意見を持つ人はタイプ1の可能性が高いでしょう。
タイプ1完璧を求める人か、タイプ6信頼を求める人か?
ではタイプ1タイプ6かで迷っている場合。両者は共通点も多いので、迷いやすいタイプといえます。

どちらも協調型の人です。価値観も自分が属する社会や組織の価値観を受け入れているところがあります。タイプ1の場合は批判的に受け入れています。タイプ1が改革する人と呼ばれることがあるのは、改革というのはすでにあるものをより良い方向に変えていこうとすることだからです。

タイプ1もタイプ6も、ルールや規則を守ろうとする、忠実であろうとする傾向があります。そのあたりも似ているところかもしれません。では違いは何なのか。

タイプ1は自分の頭の中に聞こえてくる声、超自我の声がおそらく一貫しています。「ねばならない」の声です。その基準は、はっきりしていて、タイプ1は自分自身がその基準を持ち、それは正しい基準だと信じています。

タイプ6の場合は、自分の中に一貫した基準を見出しにくいです。自分の外に何らかの基準を見出そうとします。頭の中の声は、一貫していません。複数の声が聞こえてくるでしょう。時に、矛盾した考えが浮かび、それらが頭の中でめぐるでしょう。

タイプ6とタイプ1の違いは、タイプ6の場合、頭の中に不安を抱えやすいことです。タイプ1は腹の中の怒りを自覚しやすく、不安といったものはあまり感じないでしょう。だから、強い意見を持ちます。また、タイプ6の場合は、自分が属する集団やコミュニティ、仲間が大事になります。タイプ6の場合、自分の外に頼れるものを求め、ときに依存しやすい傾向があります。タイプ1は自分で自分をコントロールしようとする自立型の人です。

タイプ6は、自分の意見や信念について述べるより、意見を聞かれたら「どういう意見を言えばいいのですか?」と問うような人です。

また、タイプ1もタイプ6も協調型ですが、タイプ1は自分の意見をはっきり主張するのに対し、タイプ6は皆の意見に従う、たとえみなと反対意見を持っていたとしても、その場では主張せず、合わせてしまう傾向があります。

タイプ1完璧を求める人か、タイプ7熱中する人か?
次に、タイプ1完全さを求める人かタイプ7熱中する人かで迷っている場合。これはあまり多くないかもしれません。タイプの説明において、タイプ1とタイプ7の特徴はかなり違っています。タイプ7はすべてのタイプのなかで、もっとも楽観的で、楽天的な人です。
タイプ1とタイプ7は内側の線でつながっていますが、両者のどちらかで迷う人は少ないかもしれません。

タイプ7は、未来の明るい可能性にかける人。つねに活動しています。活発で出会った人とは、誰とでも仲良くなれるような人です。面倒なことは避けて通ろうとする傾向があります。
タイプ1の場合は、自分がやらなければという気持ちになり、責任を引き受けようとする傾向があります。

タイプ7はあまり反省はしないでしょうし、何事も終わってみれば「結果的にはよかった」という見方をしがちです。タイプ7は思考センターのタイプであり、頭の回転が速く、先のプランに関心を寄せています。タイプ1は過去の経験からくるものを信じています。タイプ7は関心のある事柄や体験したい事柄が多く、好奇心が旺盛で、興味を持ったことは何でもやってみようとするでしょう。これに対してタイプ1はこだわりが強く、頑固な面があります。

タイプ1完璧を求める人か、タイプ8挑戦する人か?
タイプ1完全さを求める人かタイプ8挑戦する人かで迷っている場合。これもあまり多くないのではないかと思います。大きな違いは、タイプ1は常識やルールを重んじますが、タイプ1は常識にとらわれない、そして自分がルールといったところがあります。

タイプ1もタイプ8も「正義感が強い」と形容されることがありますが、タイプは倫理観・道徳観に基づく正義です。タイプ8は自分が正義です。タイプ8はアグレッシブな自己主張型。協調性はあまりありません。タイプ8はタテマエを嫌い、本音で語ります。タイプ8の場合は、“悪を楽しむ”ようなところがあります。きわめて独立的な人です。

タイプ1もタイプ8の本能のセンターで、腹の中に怒りが沸き上がりますが、タイプ1は「怒ってはならない」と怒りを抑えようとし、タイプ8は「自分は怒っている」と怒りを表現することを恐れません。タイプ1の怒りは抑えようとするとイライラとなってつのりますが、自分では怒るべきではないと思っているので、「怒ってはいない」と怒りを否定するでしょう。その場合、体に怒りを抑えようとする圧がかかります。それが、タイプ1の場合、肩こりや腰痛となって出やすいかもしれません。タイプ8は怒りを発散しないではいられず、発散できれば、その怒りを持ち越すことはあまりありません。

しかし、タイプ1もタイプ8も「過去の怒り、怒りを誘発されたような、されたことを忘れない」というところがあります。タイプ1はそのことを蒸し返し、タイプ8はその怒りを起こさせた相手にわからせてやろうという復讐心にかられます。とはいえ、じっさいにそれを実行に移すかどうかは、健全度の問題ですから、あくまで心的な内容と理解してください。

タイプ1は礼儀やマナー、節度を重んじる人です。タイプ1であれば、時にタイプ8の不謹慎な態度を注意したくなるかもしれません。

タイプ1完璧を求める人か、タイプ9平和を好む人か?
では、最後にタイプ1完全さを求める人タイプ9平和を好む人の違いです。どちらかで迷う人は時々見かけます。タイプ9の人はタイプ1に限らず、他のタイプかもしれないと迷うことが多いです。どのタイプの傾向もどこか当てはまるような気がするというのです。

タイプ1タイプ9かで迷っている場合、基本的にタイプ9は葛藤を避ける人ですから、意見が対立したときなど、自分の意見を主張するより合わせる傾向があるでしょう。タイプ1なら、はっきり主張するでしょう。


タイプ9もタイプ1、タイプ8と同じく、本能センターのタイプです。腹の中の怒りというものがありますが、その怒りを切り離している、感じないようにしているところがあります。
タイプ9かタイプ1かで迷う人で、なかなか判断ができないときの理由には、どちらも怒りを感じはするが、怒りをストレートに表現しないところかもしれません。

タイプ1が怒りを抑えるのは「怒ってはならない」と思うからですが、タイプ9の場合は自分の内側でも、人との間でも葛藤を引き起こしたくないからです。内側では怒りを感じても表に出さない、でにくい、タイプ9の場合、現状維持に傾きがちです。タイプ1は改革する人と呼ばれることもあります。タイプ9は平和を作り出す人です。

タイプ1のなかにも、タイプ9のなかにも、理想主義的な人がいます。違いは、タイプ9の場合、空想の世界に入りやすい。空想というよりは夢想の世界。タイプ1はわりあい現実的です。タイプ1の理想は現実の社会や人間と関連しています。タイプ9の理想はもっと茫洋とした夢のようなものかもしれません。

タイプ1かタイプ9で迷っているとしたら、その決め手はどこにあるのか。タイプ1はけじめを大事にする。タイプ9の場合は平和な日常が続いていくことを求める。自分の中にある、惰性で動く傾向に気づくかもしれません。
誰でも物事を先延ばしにする傾向がありますが、とくにタイプ9は大事なことでも先延ばしにする傾向があります。タイプ9が怒りをあらわにするときは、それまでにずっとその怒りを内に持ち続けてきた時間が長いでしょう。

また、タイプ1は間違ったことや間違ったことをしている人には、その間違いを指摘するでしょう。間違いを訂正せずにはいられないでしょう。タイプ9は気が付いたとしても、すぐに指摘するわけではない。些細な間違いなら大したことはないと思うでしょう。

タイプ9にはタイプ1のような人や物事の欠点に目が向きやすいという傾向はあまりないでしょう。たいていのことは「どっちでもいい」。けれども、たまりにたまった怒りがいつか表に噴出するということはタイプ9においても大いにあり得ます。
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