2018年10月1日(月)
性格の健全度ー2 性格の垂直構造
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意識のレベル
健全な段階
レベル1~3


米国エニアグラム研究所リソ&ハドソンによれば、性格の健全度は、健全・通常・不健全の3つの段階があり、各段階において、さらに3つの段階に分けられます。

 したがって、性格の健全度=意識のレベルは、9段階になります。

 
      意識のレベル(リソ&ハドソンのモデル)
      パーソナリティーの垂直構造を表わす

【健全な段階】特徴
 ・健全な段階の人はよい資質を持ち、その特性を実際に行動として示す。
 ・まだ、タイプに固定されていない。自我から行動を起こしていても、自我に対して柔軟性を持つ。
 
 レベル1
 レベル1は【解放のレベル】と呼ばれています。この段階では、各エニアタイプの深層にある根元的恐れと根元的欲求から解放されていると考えられています。つまり、自我のとらわれから解放された状態です。
 
 レベル1は霊性に満ちているが、それは{本質への道の始まりであって到達点ではない」とされています。それは、より高い意識をもつための入り口であるというわけです。

 ※現実にはこんな人はおそらくいないでしょう。いたとしても、極めてまれ。ここまでくるともはや聖人レベル。意識のレベルにおける構成概念と考えてもいいかもしれません。

 レベル2
 レベル2は【心理的受容力のレベル】と名付けられています。自我はこの段階で形成されると考えられています。

 「わたしは・・・だ」(I am…..)という自己イメージが生じる段階です。

 レベル3
 レベル3は【社会的価値のレベル】と名付けられています。
 レベル3では、レベル2で出た自己イメージを実現させようと行動することになります。

 「自分はこういう人間だ」と自分自身にも周囲にも実証しなければならないという気持ちになります。そこからは次のようなことが生じます。

   最適な行動と結果を生み出す。(最上の態度、行動)
   社会によく適応し、高度に機能している。
   誰が見ても、人間的にすばらしい人という感じがする。

 ※しかし、「社会的によく適応し、高度に機能している」人が、必ずしも意識のレベルが高いとは言えないと思います。たとえば、「社会的によく適応し、高度に機能している」人間は、世界中の政界や経済界のトップなどにもたくさんいることでしょう。そういった、社会的な成功者が、かならずしもここでいう意識レベルの高い段階にあるとは限らない、つまり逆も真というわけではなさそうです。

 レベル2、レベル3では、それ以下の段階の人たちと異なり、タイプの枠組みを超えて、他のタイプの特質もより多く示すと考えられています。

  リソ&ハドソンは、レベル3とレベル4の間には、ショックポイントがあるとし、通常の段階に落ちていく時の印を、【目覚めの注意信号】と名付けています。



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テーマ  性格の健全度
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